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インターネット、スマホ、そしてAI──30年の現場から見えた人とテクノロジーの選択

30年で見た三つの大きな波

1995年から起業し、IT業界に30年かかわってきたけど、インターネット、スマホ、そしてAIのそれぞれのターニングポイントのインパクトは人類のライフスタイルを一変させた。

ライフスタイルを変えた三つの技術

1995年に起業して、気がつけばこの業界で30年になる。
ITの世界に身を置きながら、この30年でいくつもの「大きな波」を見てきた。

その中でも、特に人々のライフスタイルを根本から変えてしまったのは、インターネット、スマートフォン、そして今まさに訪れているAIの波だ。

今日は、その三つのターニングポイントについて、経営者として、そして一人の人間として感じたことを書いてみたい。

インターネットがつないだ世界

1995年、インターネットがようやく商用利用の幕を開けた頃、世の中の空気は「一部の人の遊び道具」という冷ややかなものだった。

しかし、それは確実に世界の形を変え始めていた。
遠く離れた人とメールができ、企業がホームページを持つようになり、ビジネスのスピードが劇的に上がった。

当時の私たちは、手探りのままホームページをつくり、サーバーを立て、昼夜を問わず設定をいじっていた。

気がつけば、名刺に「http://」が載っていない企業の方が珍しくなった。

いや、すでに「http://」をはしょってドメインだけでわかるでしょって感じだ。

スマホがもたらした「常時接続」

そして次の波は、スマートフォンだった。
iPhoneが日本に上陸したのは2008年。

インターネットを「パソコンの前に座って触るもの」から、「常にポケットの中にあるもの」に変えた。

どこでもメールができ、地図を開き、写真を撮り、買い物まで完結する。

もはや誰も「ネットを使う」という意識すら持たなくなった。

ライフスタイルとテクノロジーが完全に一体化した瞬間だった。

そして、AIが問いかけるもの

そしていま、AIが訪れた。
ChatGPTに代表される生成AIは、インターネットやスマホ以上に人間の「思考の仕方」に踏み込んできた。

調べるだけではない。
書く、作る、考える、決める。
これまで人間がやってきたことを「一緒にやる相棒」として立ち現れた。

ここでも問われるのは、私たちがこの新しい相棒とどう関わるかだ。 拒むのも自由だし、受け入れるのも自由。 ただ、どちらにせよ、確実に時代は動いていく。

経営者として思うこと

インターネットが出たときも、スマホが出たときも、最初に動いたのはほんの一握りの人たちだった。 でも、その「ほんの一握り」が未来を先取りし、やがて全員がそこに追いついた。

AIもきっと同じだろう。 違うのは、これまでよりも変化のスピードが桁違いに速いということ。

私たちはこの波に、乗るか、飲まれるか。 それを決めるのもまた、私たち自身だ。

最後に

30年この業界を見てきて思うのは、いつの時代もテクノロジーは私たちのライフスタイルを一変させてきたということ。
そして、その変化の中心にいるのはいつも「人の選択」だった。

この先、AIという新しい波の中で、どんな選択をするのか。 それが、次の30年を決めるのだと思う。

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