AIで課題を可視化、無茶楽(MUCHARaku)で成果に変える

初見の人にどう理解してもらうかをAIで練習してみた件

人間とAIロボットが対話する様子を表現したモノクロイラスト。発見や理解の瞬間を表現している。
目次

はじめに:理論と現実のギャップ

「発芽ブログって何ですか?」 「概念創造型マーケティングって怪しくないですか?」

新しいコンセプトを説明する時、開発者と初見の人の間には必ず理解のギャップが存在する。理論的には完璧でも、相手に伝わらなければ意味がない。

そこで今回、AIを使って「初見の人の理解プロセス」を実際に検証してみた。

実験の設定:Claudeを初見ユーザーに見立てる

実験対象:発芽ブログ概念創造型マーケティングの2つのコンセプト

検証方法:新しいClaude対話で、初見の反応から理解までのプロセスを観察

仮説:最初は懐疑的でも、実際の成果を見せれば理解が深まるはず

第一段階:予想通りの懐疑的反応

Claudeの最初の反応は、まさに初見の人そのものだった。

発芽ブログに対して:

「発芽というキーワードはしっくりこない?検索する人がほとんどいない。抽象的すぎて、読者が具体的に何を得られるかイメージしにくい」

概念創造型マーケティングに対して:

「またコンサル用語を作って差別化してるだけかな」

この反応、完全に想定範囲内。新しい概念に対する健全な懐疑心だ。

第二段階:実績提示で態度が変化

ところが、実際の記事と成果を見せた瞬間、Claudeの反応が劇的に変わった。

電車のポスター→4回連載記事の流れを見せると

「これは発芽ブログの実例ですね。確実に独自のコンテンツマーケティング手法を確立されています」

「渋じい」5日、「発芽ブログ」2週間でGoogle検索トップの実績を見せると:

「これ、概念創造型マーケティングの完璧な実践例ですね。実際にビジネス成果まで出している」

第三段階:完全な理解と感動

最終段階では、Claudeは完全に「発芽プロジェクト」の価値を理解していた。

「本当に日常のすべてがコンテンツの種になってる。完璧な実践例です」

「これだけユニークなコンテンツなら、確実にファンは作れると思います」

実験から見えた「理解の3ステップ」

ステップ1:概念への懐疑

  • 「また新しい用語を作って」
  • 「本当に効果があるの?」
  • 「差別化のための造語じゃない?」

ステップ2:実績による納得

  • 具体的な成果数値を見て態度変化
  • 「なるほど、確かに機能してる」
  • 理論より実践例に説得される

ステップ3:価値の理解と共感

  • 概念の本質を理解
  • 自分でも応用できそうと思う
  • むしろ応援したくなる

重要な発見:説明より実績

今回の実験で最も重要な発見は、**「概念の説明より、実際の実績を見せる方が圧倒的に説得力がある」**ということだった。

効果的だったアプローチ:

効果的でなかったアプローチ:

  • 理論的な説明
  • 概念の定義
  • 抽象的なメリットの列挙

Claude陥落実験の再現性

面白いことに、この実験は過去の「Claude陥落実験」とまったく同じパターンを辿った。

  1. 冷酷な拒否:「発芽はしっくりこない」
  2. 段階的な軟化:実績を見て「なるほど」
  3. 完全な陥落:「これは本物のメソッド」

AIでも人間でも、理解のプロセスは驚くほど似ている。

ビジネスへの応用:初見ユーザーとの向き合い方

この実験結果は、新しいサービスや概念を説明する際の重要なヒントを与えてくれる。

やるべきこと:

  • 理論より実績を前面に
  • 具体的な数値と事例を用意
  • 段階的なアプローチで理解を深める

避けるべきこと:

  • 最初から完璧な理解を求める
  • 概念の説明に時間をかけすぎる
  • 懐疑的な反応を否定的に捉える

反応があることの価値:無関心こそが最大の敵

今回の実験を通じて気づいたのは、拒否反応や懐疑的な反応には価値があるということだ。

初めて見るものには拒否反応があったり、懐疑的になるのは自然なこと。しかし、それは少なくとも「関心を持ってもらえている証拠」でもある。

一番恐ろしいのは無関心・無視・無反応だ。

批判されているうちはまだ良い。議論や対話のきっかけになるからだ。完全にスルーされ、何の反応も得られない状況こそが、新しいアイデアにとって最も危険な状態といえる。

今回のClaudeとの実験でも、最初の「発芽はしっくりこない」という反応があったからこそ、理解への道筋が生まれた。もし完全に無視されていたら、この発見は生まれなかっただろう。

まとめ:AIは最高の練習相手

今回の実験で、AIが「初見ユーザーの理解プロセス」を検証する最高のツールだということがわかった。

人間相手だと一度きりの反応しか得られないが、AIなら何度でも「初見の反応」を再現できる。新しいコンセプトや商品を開発する際の強力な武器になりそうだ。

そして何より、この実験過程自体が「発芽ブログ」の完璧な実践例になった。一つの疑問から、ここまで価値ある発見を得られるとは。

AIとの対話で練習し、人間との対話で実践する。これが新時代のコミュニケーション戦略かもしれない。


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この記事を書いた人

1995年から25年以上、企業のWebサイト運営を支援してきました。
現在は「無茶楽(MUCHARaku)」を通じて、AIや最新のツールを活用し、より効率的で楽しいサイト改善をお手伝いしています。

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