目次
症状
・2日前から突然、モバイルデータ通信が使えなくなった。
・電話の発着信は問題なし。
・Wi-Fi接続では通信できる。
→ 「SIMは認識されているのにデータだけ死んでる」状態。
切り分け手順と判断ポイント
- 通話確認
→ 通話ができる=SIMの接触不良や物理破損ではない。
→ 音声回線が生きているので、通信経路の上位層(設定側)を疑う。 - APN設定確認
設定 → ネットワークとインターネット → モバイルネットワーク → アクセスポイント名(APN)
→ 「IIJmio」項目が存在するが、チェックが外れていた。 - チェックをONに変更 → 即座に通信復旧。
原因と考えられる背景
- Pixelのシステムアップデートやセキュリティパッチ適用時に
APN設定リストがリロードされ、選択状態がリセットされることがある。 - デュアルSIM(物理SIM+eSIM)使用時や機内モード切替時に
どちらのAPNを有効にするかの優先設定が外れることもある。
対策と再発防止
- 正しいAPNを選んだ状態で再起動して保存を確定。
- 不要なAPNは削除して誤認識を防ぐ。
- デュアルSIM使用時は「データ通信SIM」を明示的に固定。
- 次回のシステム更新後は、念のためAPN設定を確認。
まとめ
「通話できる=SIMの物理接続は正常」という観察が初動の決め手。
ハードを疑う前に、まず設定・ソフト層を確認するのが鉄則。
無線の世界でも“切り分け”は冷静さが命。