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【S#9】【緊急速報】アサヒビールもジャガーも!?国内外で同時多発サイバー攻撃が企業を直撃

本記事は セキュリティ速報シリーズ第9回 です。

まさか同じ日にアサヒビールとジャガー・ランドローバーがサイバー攻撃で業務停止になるとは誰が想像しただろうか。2025年9月29日は、日本と英国の大手企業が相次いでサイバー攻撃の標的となった「黒い月曜日」として記録されることになりそうだ 。

目次

アサヒグループHD、国内全拠点で緊急事態

朝7時頃、アサヒグループホールディングスの国内システムがサイバー攻撃を受け、ビール・飲料・食品の受注と出荷が完全停止した 。これは単なるシステム障害ではない。組織的なサイバー攻撃による業務妨害だ。

被害の深刻さ

  • 国内グループ各社の受注・出荷業務が全面停止
  • 生産ライン停止
  • コールセンター業務停止
  • 復旧のめどは立っていない

幸いなことに、現時点では個人情報や顧客データの外部流出は確認されていないが、攻撃の手口や侵入経路は調査中だ 。日本国内のシステムに限定された攻撃だというのも気になるところである。

英国ジャガー・ランドローバーも同日攻撃

同じ日、英国の高級車メーカー「ジャガー・ランドローバー」もサイバー攻撃を受けて車両生産を停止する事態となった 。偶然にしては出来すぎている。

国際的な攻撃グループが複数の標的を同時に狙った可能性も否定できない。英国政府も支援策を検討するほどの深刻な状況だ 。

他にも続々と発覚する脆弱性

アサヒとジャガーの事件に隠れがちだが、本日は他にも重要なセキュリティ情報が複数発表されている。

Linux Kernelの危険な脆弱性

  • 境界外書き込み(CVSS 7.8)
  • 境界外読み取り(CVSS 7.1)
  • NULLポインタデリファレンス

継続中の緊急案件

  • SolarWinds Web Help Desk:CVSS 9.8の致命的RCE脆弱性
  • NEC UNIVERGE ルータ:XSS脆弱性で社内ネットワークが危険
  • Google Chrome:複数の脆弱性修正
  • WatchGuard Firebox:リモートコード実行の恐れ

企業が学ぶべき教訓

今回のアサヒグループの事例は、どんな大企業でも一瞬で業務が完全停止に追い込まれる現実を突きつけた。製造業や物流業界では、もはや「うちは大丈夫」という楽観論は通用しない 。

今すぐ見直すべき対策

  • バックアップシステムの完全分離
  • 迅速な復旧体制の構築
  • サプライチェーン全体のセキュリティ強化
  • インシデント発生時の事業継続計画(BCP)の再点検

特にランサムウェア攻撃や組織化されたサイバー犯罪グループの脅威は日増しに高まっている 。今日の事件を「対岸の火事」と思わず、明日は我が身と考えて対策を急ぐべきだ。

まとめ

アサヒビールとジャガー・ランドローバーが同日にサイバー攻撃を受けたという事実は、現代企業が直面するサイバー脅威の深刻さを物語っている。業界や国境を越えて、誰もが標的になりうる時代に突入したのだ。

この「黒い月曜日」を教訓に、すべての企業がセキュリティ対策の根本的な見直しを迫られている。明日の朝、自社のシステムが正常に動いている保証はどこにもないのだから。

続報

2025年10月7日に続報をアップしました。

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出典・参考

  1. NHKニュース – アサヒグループHDサイバー攻撃
  2. アサヒグループHD公式発表
  3. ロイター通信 – アサヒGHD攻撃報道
  4. NHKニュース – 英ジャガー・ランドローバー攻撃
  5. JPCERT コーディネーションセンター

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この記事を書いた人

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